これにはさすがにアメリカも参るだろう。
元記事によれば、北朝鮮が寧辺(ヨンビョン)の核施設を廃棄する際の見返りとして、核技術者の転職支援のほかに寧辺の核施設に食料を納めて生計を立てているとされる周辺農家を含めた約1万人に対する助成も非公式に求めてきていることが22日、米朝関係筋の話でわかったという。
拉致問題の時もそうだが、北朝鮮の外交はあらゆる意味で巧みである。少しずつ材料をちらつかせ、譲歩を引き出し、譲歩すればさらなる譲歩を引き出そうと交渉してくる。断られれば交渉そのものが決裂するため、相手国としてもこれまでの時間が無駄になるのを避けるため相手の言い分を飲まざるを得ない。大統領選までになんとか成果を上げたい米ブッシュ大統領としては、ここで交渉決裂すれば共和党にとってマイナスになる。苦しい決断を迫られるだろう。
日本が拉致問題の進展がない為、北朝鮮へのエネルギー支援には参加しないことをすでに表明している。米韓は6カ国協議に非参加の国に支援への参加を募り、すでに豪州が参加を表明しているが、それでも支援額は当初定められた量に足りない。その上1万人もの農民に対して助成を行うとなると、果たしてどれほどの負担になるのだろうか。
日本が苦しめられた北朝鮮外交に、今度は遠く太平洋を隔てたアメリカが苦しめられそうである。 |